今回は、昨年満を持して訪れたものの、荒天により上陸することが出来なかった百合ヶ浜へリベンジの旅 in 2020です。
※お写真は色補正一切なし、スマホで撮ったままの状態のものを載せていますのでご参考になさって下さい。
目次
幻の砂浜、百合ヶ浜とは
鹿児島県の最南端にある与論島(よろんじま)。
ヨロンブルーと呼ばれる真っ青な与論島の海は一見の価値あり。
下記Google Mapを航空写真に切り替えるとそのヨロンブルーが確認できるかと思います。
その与論島の東に位置する大金久海岸(おおかねくかいがん)からボートで10分弱の場所に現れる幻の砂浜、百合ヶ浜。
いつでも見れるわけではなく大潮の干潮時のみ出現することから『幻の砂浜』と呼ばれています。
具体的な出現スケジュールは与論島の観光協会公式サイトに掲載されているので参考にしてみて下さい。
今年の来島も出現スケジュールを参考に大潮の干潮時に来島したのですが、今回はラッキーなことにお天気にも恵まれました。
まずは百合ヶ浜行きのボートに乗るため大金久海岸へ
与論島の東に位置する、与論で一番大きい海岸、大金久海岸(おおかねくかいがん)。
約2kmに渡ってサンゴ混じりの白い砂浜が続きます。
この海の色!叫びたくなるような美しさです。もうコレ見ただけで満腹。
百合ヶ浜が出現していない時期でも、遠浅で透明度の高い大金久海岸で思いっきり楽しむことができます。
そして、大金久海岸のといえばこちらの岩。
大金久海岸の南、シーマンズビーチのすぐ近くにトンネルのような穴が空いた岩があります。
普段は潮で満たされているのですが、干潮時のみトンネル部分に地面が現れ、ここをくぐると幸せになれるとの言い伝えがあるそうです。(Twitterのフォロワーさんに教えていただきました)
大金久海岸まで来たら、ぜひシーマンズビーチまで南下してこちらの岩をくぐってみて下さい♬
ボートに乗って百合ヶ浜を目指します
ちょっと話が逸れましたが、いよいよ百合ヶ浜に向かいますよ!
大金久海岸の入口。「ヨロン島 百合ヶ浜」の看板が目印です。
百合ヶ浜へのボート業者について
夏場(6月~9月)なら、大金久海岸へ行けば複数の業者さんが常駐されていており「百合ヶ浜行きませんか?」と声を掛けてくれるので、予約なしでもボートが空き次第百合ヶ浜へ連れて行ってもらえます。
時間にあまり余裕がない場合や、絶対にその日のベストコンディションの百合ヶ浜に行きたい!ということであれば、業者に予約を入れておく方が良いでしょう。
百合ヶ浜へボートを出している業者は2020年9月現在で9社あります。
料金は一律1人3,000円(往復・税込)
TANDY(タンディ)マリン | TEL:0997-97-4591 | 携帯:090-3738-7286 |
シーマンズクラブ | TEL:0997-97-3207 | 携帯:080-2702-0794 |
ビーチボーイクラブ | TEL:0997-97-3574 | 携帯:090-7155-4052 |
百合ヶ浜グラスボート事業組合 | TEL:0997-97-5057 | 携帯:090-9602-1535 |
Tome Cruise(トメ・クルーズ) | 携帯:090-2967-0722 | |
スィーナリーマリンリゾート | 携帯:090-6130-3717 | |
マリン5スポーツクラブ | 携帯:090-2392-5518 | |
シーサー屋マリンスポーツ | 携帯:090-3328-0508 | |
Sea Spunky | 携帯:090-4986-7745 |
業者はどうやって選べば良い?
9社もあると、正直どこにお願いしたら良いのか分からないですよね。
値段も一律ですし、ヨロン島観光協会に聞いても「どこもほぼ同じですよ」との回答。
いろいろ調べてみたのですが、確かにどこも大差なし。ただ保有しているボートの規模が業者によってばらつきがあるようです。
といった感じでしょうか。
- 船底がガラス張りになっているので、百合ヶ浜へ向かう間、水中鑑賞できる(運が良ければウミガメが見られることも)
- スタッフさんが与論の海に生息する魚について説明してくれる
- ボートが大きいため人数がある程度揃わないと出発しない
- 自由行動の時間が限られている
- ボートが小さいので、他のお客さんを待たずにすぐに出発できる
- 特に時間制限は設けられておらず、百合ヶ浜に滞在したいだけできる雰囲気
- 船底がガラス張りになっていないため、移動中の海中の様子を見ることは出来ない
※あくまでも私が調べた情報ですので、業者によって多少の違いがあるかとは思います
それぞれメリット・デメリットがあるのでご自分の好みで業者を選択すると良いでしょう。
今回お世話になったのは百合ヶ浜グラスボート事業組合さん
昨年大金久海岸を訪れた際、百合ヶ浜についていろいろと親切に教えて下さった百合ヶ浜グラスボート事業組合さん。
上記で言うところの「小さめボートの業者」です。
(「グラスボート事業組合」という名称ですが、保有しているボートはグラスボートではないという矛盾)
与論島に出現する幻の砂浜「百合ヶ浜」に行きたい!グラスボートの船長さんにあれこれ聞いてみました次回百合ヶ浜に行く時は絶対にこちらにお願いしようと決めていましたので、与論島来島の2日前に電話で予約を入れておきました。
どの業者さんもホテル⇔大金久海岸間の無料送迎あり。
必要であれば予約時に依頼しておきましょう。
私はご指示いただいた9時半にグラスボート総合案内所に到着するよう、レンタカーで向かいました。
※大きな無料駐車場・トイレ有り
ここで昨年お会いした船長さん登場!
ぬるまゆ
船長さん
グラスボート総合案内所前には、このように毎日更新された百合ヶ浜情報が掲載されています。
案内所で簡単な説明を受け、ボート乗船料3,000円をお支払いしてボート乗り場へ向かいます。
大金久海岸への正面入り口はこちら。
奥に白いテントが見えていますが、こちらで島のおばあ達が手作りのアクセサリーを販売しています。
アクセサリーお好きな方は問題ないと思うのですが、割とおばあがグイグイ来るのであまり興味はない方はこちら↓の総合案内所裏の抜け道を使ってビーチに出ると良いです笑。
生い茂る葉っぱの隙間から見える海の色すごい・・・。
ついにやって来ました、晴天の大金久海岸、百合ヶ浜へのスタート地点へ!!
「百合ヶ浜」って看板が立ってますけど、ここは百合ヶ浜ではありません。ここからボートに乗って百合ヶ浜へ行くのです♫
大金久海岸の本気。すごくないですか?
海の色も透明度もすごい。(語彙力)
遠浅なので風がなければお子さん連れでも安心して水遊びできます。
ここもすでに砂紋が美しいですね。
10時過ぎ。ボートに乗って出航!この海の色、見て下さい!!
こちらのボートは船底がガラス張りになっていないので水中の様子をうかがうことは出来ませんが、ここは海の中よりこの景色を満喫したい!
沖から大金久海岸のビーチを振り返った時の景色。
百合ヶ浜に到着!
乗船時間5分ほど。
はい、ついに到着しました、百合ヶ浜!!
と言いたいところですが、まだ百合ヶ浜は完全に出現していません。
この時点で足首くらいの高さまで水がある状態。これでも十分テンションが上がるのですが、地元の人に言わせるとこの状況ではまだ「出現」していないのだとか。
まだ砂浜が水に浸っている状態なので、荷物はボートに置かせてもらったまま船から降りてみます。
サラッサラの砂が水と空気の流れで縞模様に。裸足で歩くとモコモコしていて気持ち良い!
この時点でここにいるのは、ボートの船長さんと同じボートに乗ってきた2人組と私だけ。
小型のボートだとこのように誰もいない百合ヶ浜へ一番乗りできます!
ぐる~っと360度この景色。さらにこの晴天!(≧▽≦)
風の音しか聞こえません。もう天国みたい。
海外のビーチリゾートに来ているのかと錯覚しそうですよね。これ、鹿児島県ですからね。
少しずつ潮が引いてきました。
潮の加減がこのくらいになってくると色んな業者のボートが続々集まってきて、観光客もどんどん増えてきます。
でも、この景色が360度広がっているので、場所や向きを選べば人が入り込まない構図でいくらでも写真は撮れます。
水上バイクを持っている業者さんもおられるので、ボーっと過ごしてると頻繁にブオーーンと爆音と波をあげてやってきます。
さらに潮が引いてうっすら砂浜が姿を現して来ました。(こちら↓のお写真中央奥の方)
これが百合ヶ浜です!!
と言いたいところですが、この日は某新ドラマの撮影と重なってしまうという想定外の展開に。
「撮影を行いますので、少し場所を空けていただけませんか?」とドラマスタッフさんからお願いがあり、観光客はしばし横手にハケることに。
演者さんたちが立っておられる潮が引いている場所が百合ヶ浜です。
あそこに立てないのはちょっと悔しい気持ちもありますが、これはこれで画になるし貴重な体験ですね。
百合ヶ浜の楽しみ方
夢にまで見た百合ヶ浜。
さて、どう過ごしましょう?
1.『ヨロン島百合ヶ浜』のプレートを借りて写真を撮る
まずは、この景色をカメラに収めたいですよね。
どの業者さんもこの楕円形の『ヨロン島百合ヶ浜』プレートをボートに積んでいます。
百合ヶ浜に来た記念にこのプレートを使って記念撮影はいかがでしょう。
私が利用したボートは船長さんが「これ、自由に使って下さい」と手渡してくれたので、好きなアングルで写真を撮らせてもらいました。
黙っていても出てこない場合は「あのプレート貸して下さい!」と自己申告しましょう笑。
完全に潮が引いて砂浜が出ている場所だと、砂にザクっと立てて良い写真が撮れるんですが、足の甲くらいの水がまだ残っていたのでこんな感じに。
水辺に寝かせただけですけど。良い記念になりますよね。
2.星の砂を探す
ここ百合ヶ浜では星の砂を見つけることができます。
自分の年齢の数だけ星の砂を集めると幸せになれるのだとか。
私はもう十分幸せな人生を送っているので(?!)控えめに…と思ってたら160個近く集めてました(//∇//)
黒いラッシュガードやレギンスを身に着けているなら、そこに掴んだ砂を薄く広げてみましょう。びっくりするくらい星の砂がよく見えるようになりますよ!
空のペットボトルに百合ヶ浜の砂をザザーっと入れて、陸に上がってからゆっくり選り分けるというのもひとつの手です。
こちら、私が実際に百合ヶ浜で拾ったもの。
左が星の砂、右が太陽の砂、と呼ぶのだそう。ボートの船長さんが教えてくれました。
太陽の砂って知らなかったなぁ。
小さい瓶を持っていくと自分へのお土産として持って帰ることが出来ます。
(ずっと見てると「おっとっと」にしか見えなくなってくるw)
3.ひたすらボーっとする
写真撮影も星の砂探しもいいですけど、何もせずにボーっとこの景色を目に焼き付ける…。
これに尽きます。
一生懸命写真を撮ってる人たちを観察するもよし、思いっきり大の字になって寝転んでみるもよし。
ここにいると本当に夢の中にいるような不思議な気持ちになります。ぜひ多くの方に体験していただきたい!
私が利用したグラスボート事業組合さんは、基本的にはこちらが「もう十分満喫しました」というまでずっとボートを停泊させて待っていてくれるので、時間を気にせず、思う存分百合ヶ浜を堪能できます。
他のお客さんが入ると「ちょっとビーチまでお客さんを迎えに行ってまた戻ってきますね」という感じ。行ったり来たりされているボートに自分の帰りたいタイミングで乗り込みます。
私は結局2時間近くここでボーっとしたり、ドラマの撮影風景を見たりして過ごしました。
百合ヶ浜へ行く時に持っていると良いもの
百合ヶ浜に実際に行ってみて、「これは必要」と感じたものをいくつか挙げてみます。
- 帽子 日差しが強く日陰もないので帽子があると良いです
- サングラス 同じく日差しが強いので
- 飲み物 熱中症予防のためにも必須です
- レジャーシート 百合ヶ浜が完全に出現した時、荷物を置いたりするのに便利です
- 空のペットボトル 星の砂を採取したいならあると便利です
事前にお手洗いを済ませ(グラスボート総合案内所の駐車場前にあります)、水着着用・ビーチサンダル・日焼け止めを塗って挑みましょう。
その他、百合ヶ浜についての疑問・質問はこちら。なんでも親切に教えて下さいますよ。 ヨロン島観光協会 ☏ 0997-97-5151
まとめ
晴天に恵まれた百合ヶ浜の様子、いかがでしたか?
2020年7月のコロナクラスター発生の影響で、観光客が激減してしまった与論島ですが、百合ヶ浜や大金久海岸に限らず、美しい自然やビーチがいっぱいの素朴で素晴らしい島です。
この記事で少しでも与論島に興味を持っていただけたらうれしいです。
- 百合ヶ浜は大潮の干潮時のみ出現する。天気は関係ない(詳細は百合ヶ浜出現予想スケジュールを参照)
- 出現する時間・場所は潮の状況によるため毎回違う
- ボート乗船料は一律3,000円
- 星の砂を見つけることができる
最後に与論島の絶景を・・・
<与論島:ウドノスビーチ>
<与論島:兼母海岸の夕陽。プリシアリゾートヨロンの屋上から>
<与論島:天の川。プリシアリゾートヨロンの駐車場から>