前回に引き続き、アメリカのグランドサークルをレンタカーでまわる旅。
今回の目的地はアンテロープ・キャニオンです!
この日は早朝4時にラスベガスを出発し、ホースシュー・ベンドに立ち寄ってきました。
アリゾナのアンテロープ・キャニオンに行くならホースシュー・ベンドにもぜひ立ち寄ってほしい!目次
アンテロープ・キャニオンとは?
皆さん、アンテロープ・キャニオンってご存知ですか?
私がこの場所の存在を知ったのは、今から遡る事22年前の1997年。当時大ブレイクしていた小室ファミリーであり、小室さんご自身もメンバーの一員だったglobeの ”Is this love” という曲のPVのロケ地がこのアンテロープ・キャニオンだったのです。当時このPVをテレビで観て漠然と「この場所ナニ・・・。行ってみたい・・・」と思ったのが最初でした。
ご参考まで。
細切れですが2分43秒あたり、3分55秒あたり、5分45秒あたりで雰囲気はちらっと確認できるかと。
この頃のKEIKOサマ、キラキラしていますね。現在療養中とのことですが、また彼女の歌声が聞けるといいなぁ。。。
とても神秘的なこの場所についてWiki先生に伺ってみると
アンテロープ・キャニオン(英名: Antelope Canyon、「レイヨウの渓谷」)は、アメリカ合衆国アリゾナ州ページ(Page, Arizona)近郊の、ナバホ族の土地に位置する渓谷。アメリカ南西部では、最も写真撮影され多くの人々が訪れるスロット・キャニオン(幅の狭い渓谷)である。アンテロープ・キャニオンは2つの岩層から成り、個々にアッパー・アンテロープ・キャニオンとロウワー・アンテロープ・キャニオンと名づけられている。 *wikipediaより抜粋
アッパーとロウワーに加え、最近では「アンテロープ・キャニオン エックス」なるものの存在が明らかになったとのこと。(戦隊モノのヒーローみたいやけど)
こちらはまだアッパーやロウワーほどの知名度がなく、これからSNS等で拡散されて有名になっていくのかも知れません。
今回私が訪れたのは、アッパー・アンテロープ・キャニオン(件のPVロケ地もアッパーです)。まずはアンテロープ・キャニオンツアーを申し込んだツアー会社に向かいます。ホースシューベンドからだと7マイル(12km)ほど。車で10分くらいで行ける距離です。
アンテロープ・キャニオンを訪れるにはツアーへの参加が必須です
アンテロープ・キャニオンは先住民であるナバホ族の管理区域に存在するため、レンタカー等で勝手に敷地内に入ることはできません。ナバホ族のガイドさん同行のツアーへの参加が必須となります。
ということで、私は事前にAntelope Canyon ToursさんのSightseer’s Tour というアッパー・アンテロープ・キャニオンの100分ツアー(ツアーオフィスから現地までの往復移動時間を含む)に申し込んでおきました。
こちらのツアー会社では、私が参加したSightsees Tour以外にもうひとつPhotographic Tourというツアーがあります。
この2つのツアーの違いの詳細については後ほど説明します。
アンテロープ・キャニオンツアーズのオフィスに向かいます
滞在時間わずかで後ろ髪引かれる思いですが、ツアーに遅刻しそうなのでホースシュー・ベンドに別れを告げ、アメリカンポリスに再び捕まらないよう、先を急ぎます。
10分ほどで到着しました。アンテロープキャニオンツアーズさんです。すでに大勢の参加者方が集まって来ていました。
プリントアウトしておいた予約票を受付に提示して開始時間までしばしここで待機。ツアー参加者はグループに分けられます。ガイドさん1人につき参加者10人弱くらいのグループがいくつかできました。
時間になると担当ガイドさんの案内でグループごとにトラックに乗ります。
こんな感じで、トラックには外側を向いた長椅子が2つ設置されており、お隣りに座った方とひとつのシートベルトをシェアして締めます。
それでは、アッパー・アンテロープ・キャニオンに向けて出発!
これこれ、この煙突です。ロードトリップではこの煙突がペイジの街の目印になってます。
ナバホ族の管理区域に入ったようです。サラッサラの砂が巻き上げられて目と喉をやられがちなので保護対策を事前にとっておく必要があります。
到着しました!
これがあのPVで観たアンテロープ・キャニオンの入口か…。ちょっと感慨深いものがあります( ;∀;)
入口付近にはこんな立て看板が。
この辺りで起こった急な大雨の影響で、雨水が鉄砲水のように洞窟の中に流れ込み、不運にもこの時に中におられた大勢が逃げ場を失って命を落とすという悲しい事故があったのだとか。よって天候によってはツアーが中止になることもあるようです。単独行動禁止。必ずガイドさんに付いて行動しましょう。
振り返るとこんな感じ。すでに到着しているツアーグループのトラックも並んでいます。
アンテロープキャニオン内部に侵入します
入口です。
いよいよ潜入しますよ!!(震え声)
入口の天井部分。マーブルケーキみたいでおいしそう…(´〜`)モグモグ
わお!中入って一歩目でもうすごいっ!!(((o(*゚▽゚*)o))) マーブルケーキです!(違)
すごい…。これが雨水の侵食によって自然にできたもの…??あまりの迫力に鳥肌が止まりません。
人が写っていると高さがイメージしやすいですね。三脚をお持ちなので彼らはフォトグラフィックツアーの参加者かと思われます。
右下の黄色く明るくなっている部分は天井の割れ目から光が差し込んでいるところです。神秘的。
担当ガイドさんに連れられて少しずつ奥に進みます。ガイドさんは少し進んでは立ち止まり、進んでは立ち止まり、を繰り返し、ここで起こった出来事を話してくれたり、変わった形の岩があると教えてくれたり、写真撮影を引き受けてくれたりします。
ところどころで写真撮影の時間を設けて下さいますが、後ろからどんどん次のグループがやってきます。担当のガイドさんに迷惑がかからないよう、周囲のペースに合わせて鑑賞しましょう。
それでは私がこの洞窟の中で撮ったお写真を一気にお届けします。お腹いっぱいになりそうですがお付き合い下さい!
これは人の横顔みたいに見えますね。
こちらは何かしらの動物のように見えたり。
これは横向いちゃってますがハート型です。
これは獅子の横顔のよう。
波模様がとても美しい・・・。この波模様も雨水の流れにより岩が浸食してできたものかと思うと、
溜息しか出ません。
キリがないのでまとめてしまいますね。
だんだん胃カメラの写真見てるみたいな感覚になってきますが・・・。
ガイドさんの説明を聞きながら(残念なことに内容はもうほとんど覚えていない・・・)狭い洞窟の中を小一時間かけてまわり、乗ってきたトラックに再び乗って
ツアーオフィスまで戻ってアッパー・アンテロープ・ツアー終了です。
アンテロープ・キャニオンへ行く時の持ち物は最小限に。リュックサック禁止!
アンテロープ・キャニオンの内部は狭く入り組んでいます。しかも1周ぐるっと回るのではなく、奥まで行ったら今来た道を戻る。正直動線はかなり悪い。。。とはいえ自然のものなのでそこは致し方ないです。
その狭い空間に大勢の観光客が押し寄せてくるため、大きな荷物を持っていると、観光客同士がスムーズにすれ違えなかったり、岩に傷を付けてしまうことにもなりかねません。
こういう事情により、持ち込みできるものがかなり制限されているのです。具体的には以下の通りです。
- バックパック(リュックサック)やトートバッグなどは持ち込み不可。
嵩張らないうっすーいウエストポーチはOKでした。
- カメラ・スマホとペットボトルの水(飲用)は持ち込み可。
但し、カメラとスマホは砂に注意が必要です!想像以上にそこらじゅうで細かい砂が舞っています!私は、過去にこちらを訪れたことのある旅仲間さんにお勧めされ、「ジップロック」の中にカメラを入れてました。これはなかなか良かったです!
本来は財布なども持ち込んではいけないよう(とにかく荷物は最小限に!と強く言われるのです)ですが、私の場合レンタカーに置いていくわけにもいかないので、旅行用のうっすーいお財布に最低限の貴重品(パスポート含む)を入れて身に着けて入場しました。残りの荷物はレンタカーのトランクへ。一部はツアーオフィスの方にお願いして預かってもらいました。このあたりの判断は自己責任で。
- 砂対策のため、マスクかバンダナがあると尚良し
しつこいようですがキャニオン内はサラッサラの砂地。人が通ることで砂が舞います。砂を吸い込まないようマスクがあると良いです。ただ、ツアー中は欧米人と一緒に行動することが多く、日常生活であまりマスクに馴染みのない彼らの前でマスクを着用していると「こいつヤバイ病気でも持ってんのか・・・?」と思われることもあるらしいので、大きめのハンカチやバンダナなんかがあればベストかと思います!実際にナバホ族のガイドさんもバンダナを口元に巻いて後ろで結んでおられました。
観光用ツアーとフォトグラフィックツアーの違い
ナバホ族のガイドさんが付くアンテロープ・キャニオンのツアー会社はいくつか存在するようですが、先ほどお伝えしたとおり私が申し込んだAntelope Canyon Toursさんには下記の2つのツアーがあります。
Sightseener’s Tour
ツアーオフィスから現地までの往復時間(約40分)を含み、現地で約50~60分過ごす、トータル90分~100分のツアー。ツアーオフィスからトラックでアッパー・アンテロープ・キャニオンに行き、ガイドの先導のもと洞窟内に入り、写真を撮ったり、アンテロープ・キャニオンの歴史などのお話を聞くことができます。このツアーで最も重要なのは、”アンテロープ・キャニオンの美しさを讃称すること” なのだそう。
Photographic Tour
こちらは写真撮影に特化したツアー。洞窟内で過ごせる最長時間である2時間の滞在時間を設けており、ガイドさんが可能なかぎり写真撮影のための場所・条件を確保してくれます(所要時間は、ツアーオフィスからの往復時間を含めトータル160分)。Sightseener’s Tourとの違いは、洞窟内により長く滞在できる、少人数グループ(平均6名)で敢行されること(Sightseener’s Tourの方は1グループ10名ほど)。どちらのツアーも写真撮影可能ですが、こちらのツアーは三脚の持ち込みが許可されています。但し、カメラの技術を学ぶツアーではないので、ある程度のカメラスキルを持っている必要はあるようですね。
スマホで写真を撮るならスマホの事前設定が重要に!
私のお写真では分かりづらいかもですが、洞窟の中は想像以上に暗いです。照明なども一切なくあるのは天井の隙間から入ってくる自然光のみ。
よって、洞窟内をスマホで撮影する場合はスマホの事前設定が重要になってきます。
私はAndroidユーザーなのでiPhoneのことは全く分からないのですが、おそらくiPhoneでも同じで、やるべきことはたったひとつ。
ホワイトバランスを”曇り設定”にすること。これだけです!
とか偉そうに言っておきながら、私こういう設定とかって本当に苦手でして。「その設定ボタンどこにあるの?」って探してるうちに「もうええわ」ってなるタイプ。
私のように設定がよく分からない!とおっしゃる方、安心して下さい!ガイドさんに設定をお願いすればいいんです!!英語がつたなくても問題ありません。可能であれば少し早めに集合場所に出向き、ガイドさんに「Could you setup my mobile (to take good pictures in Canyon)?」と言えば、快く対応してくれます。もちろん、ガイドさんは日本語が読めないので事前にスマホの設定を英語表示に変更しておく必要はあります。
あとフラッシュはOFF。暗いのでどうしても手振れしたお写真になりがち。脇をしっかり締めて腕を固定して撮りましょう(笑)
カメラで撮るならJPEGではなくRAWの方が失敗がない
カメラで撮影する場合は、たくさん撮ったはいいけどどれもこれも真っ暗だよー!涙 ってことにならないように、私は件の旅仲間である先人のお知恵を拝借して、洞窟の中だけはすべてRAWで撮影しました。容量くいますが、はるばるここまでやってきて「何にも写ってないやないかーー!( ;∀;)」となるくらいなら、RAWで撮影すべき。仮に暗い写真になっていても色味が加工できますからね。私もこちらを激しくオススメします!
この記事に掲載しているお写真ですが、半分はスマホ、半分はRAWに設定したデジカメで撮ってあとで加工ソフトを使って加工しています。
こちらRAWで撮ったもの↓ 実際はこれくらいの色味。結構暗いでしょ?
こちらがRAWで撮った↑のお写真を加工ソフトで加工したもの↓
カメラとか全く詳しくない私でも加工ソフトを使えば簡単にこんな風にきれいに仕上がるんですよ♪
まとめ:カメラやスマホの充電、容量はしっかり確保して訪れて下さいね
アメリカグランドサークルロードトリップのメインイベントのひとつであるアンテロープキャニオンを訪れた感想は「来て良かった!」のひと言に尽きます。私はラスベガスからレンタカーでやってくるという結構無謀なプランでしたが、さらにもう少し近いフェニックスからこちらに来れるツアーもあります。ちょっと遠いですが訪れて後悔することはないです。機会があれば今度はロウワー・アンテロープキャニオンも訪れてみたいです。
最後にアンテロープキャニオンを訪れるにあたり気を付けることをまとめると、
- 砂対策を万全に
- 持ち物は最小限に。リュックサックも不可。
- スマホで撮影するならホワイトバランスを事前に設定。設定方法が分からなければ事前に言語設定を「英語」にしておき、担当ガイドさんに設定を委ねる。
- スマホ・カメラの充電、容量は十分に確保しておくこと!
ツアーに参加された方は、終了後にガイドさんへ気持ちだけでもチップをお渡しすることをお忘れなく♬
最後に。今回お世話になったアンテロープキャニオンツアーズさんのオフィスから徒歩3分くらいの場所にあるメキシカンのお店がとってもおいしかったです!!ツアー終了後にいかがですか?(*´▽`*)