2023年12月、約4年ぶりに韓国のソウルへ行ってきました。
ソウル滞在中に訪れたローカル感ゴリゴリの貝料理屋さんがとても良かったので、今回はそのお店をご紹介しようと思います。
目次
地元の人がオススメするごはん屋さんに行きたい
韓国旅行は胃袋修行と言っても過言ではないくらい、数ある魅力的な韓国料理の中からいかに厳選していかにたくさん食べるか、にかかっている!みたいなところありません?私だけ?
そんな折、前職の韓国人同僚から「シーフードが好きならオススメのお店があるよ」と教えてもらい、やってきたのが今回ご紹介するお店、통영항바다생협(トンギョハンバダセンギョ)です。
日本語表記:統営港バダ生協 英語表記:Tong-Yeonghang
名前から推測するに、統営港という港の生協(漁協?)直営のお店なんですかね。
とにかくおいしいシーフードがたらふく食べられるお店とのこと。
ということで、まずはGoogle マップで検索してみます。
※Googleマップより抜粋
口コミが2件しかないんですけど・・・。ほんとに人気店なのかい・・・?
若干動揺しつつ、今度はNAVERマップで検索してみると、2023年12月時点で200件ほどの口コミが。系列店の口コミもたくさんありました。
※NAVERマップより抜粋
レビューの内容は、
というもの好意的なものが多いですね。
※NAVERマップより抜粋
しかもハングルの書き込みばかりなので、観光客にはあまり知られていない、地元の名店という位置づけでしょうか。これはかなり楽しみです。
アクセス方法
トンギョハンバダセンギョはソウル市内に4店舗あるようなのですが、今回は私たちが訪れた종로점(=鍾路店:チョンノ店)のアクセス方法をお伝えします。
※NAVERマップより抜粋
NAVERマップの指示に従い、地下鉄1号線・3号線・5号線のチョンノサムガ駅(종로3가역)の1番出口を出ます。
ソウル市内は日本語の表記が至る所にあるので、全く韓国語が出来なくても安心ですね。
1番出口を出たらそのまま道なりに直進します。
明洞エリアでは、韓国語と同じくらいの割合で日本語が聞こえてきていましたが、このエリアでは日本人らしき人には出くわしませんでした。明らかに観光エリアではない雰囲気。
徒歩で直進すること約2分。お店に到着しました!
ビルの2階が目的地、トンギョンハンバダセンギョです。
一瞬、通り過ぎてしまいそうな細いビルの隙間に階段があるので、そこから2階に上がります。
入店するもさすが人気店、しかも金曜の夜。予約がなければ約2時間待ち!
日本語表記どころか英語表記も皆無の状況にドギーマギーしつつ入店します。
まっ、満員御礼!!まだ17時半ですけど??この日は金曜ということもあり、店内は大盛り上がりでございます。それにしても韓国人ってお腹の底から声出るよねーw
そしてすでに1時間~1時間半待ちとのこと・・・。
でもせっかくなので「待ちます!」と伝え、ウエイティングリストに電話番号を残し、一旦外出。
1時間後くらいにお店に戻り、魚介が入った水槽を遠目で見ながら店内で待つことに。
スマホのバッテリーが気絶寸前だったのでお店の方に聞いたら、めっちゃ笑顔で「あーー!いいよいいよー!ほらここに!(繋ぐから!)」って言って私のスマホを預かってくれました。助かったー!
↑↑↑ 水槽上には「新鮮な貝があなたを待っています」と書かれていますw
最初の入店から約2時間、19時半頃にやっと席に通してもらえました!
メニュー
メニューがこちらです。見事にハングルのみ・・・。とはいえ、今は翻訳アプリを利用される方も多いですよね。
ちなみに、大まかなラインナップは、
といった感じ。
それぞれのメニューに、①(소)、②(중)、③(대)とあるのはサイズ表記。
①(小)、②(中)、③(大)の意味です。
その下に書かれているのが、トッピング類。
生うどん、ラーメン、素麺等の麺類の他、野菜、チーズ、水餃子、オムク(魚の練り物。「おでん」とも呼ばれますよね)等です。
私たちは、メニュー一番上の「조개찜 :チョゲチム=貝蒸し」を。
お店の方曰く、ふたりなら(小)で充分とのことだったので小サイズを注文しました。
お値段45,000ウォン(約4,900円)。
注文後、すぐに薬味の青唐辛子、ニンニク、味噌やおかず(枝豆、コーンサラダ、白菜のお漬物)が運ばれてきました。
その後、蓋がされた四角い鍋が到着。テーブルの真ん中にすっぽりハマる仕組みになっています。
14分のタイマーがセットされました。出来上がりが待ち遠しいです!!
オムク(魚の練り物)、ゆで卵、水餃子も運ばれてきました。
これらは蒸し鍋を注文すると一緒に提供されるもので、鍋が完成した後に投入します。
大量のワサビもやってきました。韓国人はおでんにカラシではなくワサビをつけるんですね。
おかずをつまみながら鍋が出来上がるのを待ちます。
お箸、スプーン、紙ナプキンはテーブルの側面の引き出しにすべて揃っています。店員さんの呼び出しベルもこの引き出しに付いています。
このお店を勧めてくれた韓国人曰く「この時期は牡蠣もぜひ」と言っていたので、牡蠣の写真を見せて「これも追加して下さい」と伝えてところ、とんでもない数の牡蠣がやってくる・・・。しかも殻付き!!これ、一体いくらになるんだ??
しかも、鍋に投入することを想定して追加注文したはずが、まさかの生食用w
店員さんに「これ、どうやって食べるんですか?」と聞いたところ、テーブルにあるコチュジャンを牡蠣にドバっとのせ、ニンニクを箸でおもむろに引き裂いて、適当な大きさにし、コチュジャンの上に。
「はい、どうぞー」って。こちらではこうやって食べるらしい。新鮮!!
私たちが「生ニンニクとコチュジャンでいくのか・・・す、すごい・・・」と固まっていると、「レモン好きならこれもどうぞー」とレモンスライスも持って来てくれる優しい店員さん。
「これってお鍋に入れてもいいんですか?」と聞くと「もちろん、それでもいいよー」ってことでした。
私は生牡蠣より火を通した牡蠣の方が好きなので、数個だけ教えてもらった方法で生のままいただきました。コチュジャンと生ニンニクで食べるのも初めてでしたが、おいしかった!ジューシーでおいしい牡蠣でしたよ!(※ちなみに牡蠣は冬限定商品です)
さて、そうこうしているうちに14分が経過しタイマーが鳴ります。
が、なんせ周りの韓国人のお客さんたちの声がデカい。ブザーの音なんて店員さんに届きやしない!
仕方ないので店員さんを呼んで蓋を取ってもらいました。貝蒸し鍋完成です!
貝蒸し鍋、実食!
見て!!貝だけでも何種類入ってる??白菜やキノコ類も入っていてヘルシー。
言うまでもなく、貝のお出汁がたっぷりしみ出した、とってもおいしいスープでございます!!
私たちがチマチマ貝をつまんで食べていたら、店員さんがやって来てアワビもホタテも容赦なくザクザクはさみで切り刻んでくれましたw 思い切りが大事です!
アワビやホタテのような大きめの貝は、はさみでひと口サイズ切って、火が通り過ぎないよう、お皿代わりの黒いでっかい貝殻の上にのせて避難させるのがルールのようですね。
この状態で「準備完了!」ってことみたいです。
ものすごいボリュームでしょ?
プレートに取っていただきます。
そのまま食べても貝のうまみたっぷりで充分おいしいですが、一緒に提供されるお味噌やニンニクをお好みで少し混ぜて食べるのもなかなかイケます!!優しいお味が胃袋に沁みる!!もちろん、貝もおいしい!!
途中でオムク(おでん)や水餃子、ゆで卵も投入していただきます。お出汁ヒタヒタのオムクのおいしいこと!水餃子も小ぶりですが、しっかり濃いめのお味でうんまい。
鍋の貝や野菜をひと通り食べ終わった後に、うどん(カルグクス)1人分を追加注文しました。
生麵の状態でやってきました。
こんな感じ。貝のお出汁をたっぷり吸ったカルグクス。ぜひ注文してみて下さい。
お腹いっぱいでもスルスル入ってしまいますよ~♬
お腹いっぱいいただいて大満足。お会計は、
- 貝蒸し鍋(小):45,000ウォン
- 追加の牡蠣:20,000ウォン
- 追加のうどん(カルグクス):3,000ウォン の合計68,000ウォン、約7,500円でした。
まぁ、この日は一切アルコールなしということもありますが、かなりコスパの良いお鍋です!
まとめ:シーフード好き・貝好きな方にぜひ試していただきたいお店です
韓国人にオススメしてもらった貝蒸し鍋の人気店、トンギョハンバダセンギョのご紹介でした。
鍋のお味は間違いなし、店員さんもおひとりだけ日本語が堪能な方がいらしたおかげで、特に困ることはありませんでした。他のスタッフさん達は韓国語のみの対応でしたが、皆さんとても親切でした。スマホも快く充電してくれたし。
人気店ゆえ、電話予約してからの来店が確実ではありますが、韓国語が堪能でないと難しいですよね。毎日お昼11時半~営業しているので、ランチとして来訪するか、早めに一度直接来店して夜の予約を入れるのが良いかなと思いました。
またソウルに行った時は再訪したいお店のひとつです。かわいいアメちゃんいただきました♬
<統営港バダ生協> 통영항바다생협(トンギョハンバダセンギョ)
住所:韓国 Seoul, Jongno-gu, Jongno 3(sam)-ga, 12−1 3 층
アクセス:地下鉄1号線、3号線、5号線チョンノサムガ駅(종로3가역)1番出口から徒歩2分
営業時間:毎日11:30~23:00