2023年5月。
沖縄本島からフェリーで2時間。粟国島(あぐにじま)という島に行ってきました。
あまりメジャーな島ではないかも知れませんが、毎年4月後半から7月上旬の間だけこの島で見ることがあるものを目指して、全国からダイバー集まってくる島なのです。
目次
粟国島ってどこにある?
あまり耳馴染みのない沖縄の島、粟国島は那覇から北西へ60kmに位置し、泊港(とまりん)から2時間ほどで到着します。
島の周囲が約13km、人口約900人ほどの小さい島です。
スーパーなどで「粟国の塩」って見かけたことないでしょうか?粟国島は製塩業が盛んな島でもあります。
那覇から粟国島に向かいます。まずはとまりんへ!
粟国島行きのフェリーに乗るため、まずは那覇の泊港(通称とまりん)へ向かいます。
ゆいレールで向かう場合は美栄橋駅にて下車。そこから徒歩8分(600メートル)ほどです。
私は荷物が多かったのでホテルからタクシーでやってきました。良いお天気です!
9時半出港の「ニューフェリーあぐに」に乗りますよ。案内板に従い③番の窓口に向かいます。
※繁忙期には窓口がかなり混雑するので、出港予定時間の1時間前にはとまりん入りすることをオススメします。
③番の窓口前に来ました。
但し、ここですぐに窓口に並んではいけません!
まずは窓口向かって左手に設置されている「乗船申込書」に必要事項を記入します。
この記入済の乗船申込書を持って窓口に並びます。
これがないとまたイチから窓口に並び直しになります。
ニューフェリーあぐにの運航概要
ニューフェリーあぐには1日2便(1往復)のみ。定員は400名。乗船時間は約2時間です。
運行スケジュール
泊港発 | 粟国港発 | |
通常(毎日運航) | 9:30 | 14:00 |
島行事開催時 | 9:30 | 15:00 |
運賃
去年は往復6,000円超えだった運賃が、お安くなっておりました♬
大人(中学生~) | 小人(小学生~) | |
片道 | 3,470円 | 1,740円 |
往復 | 4,620円 | 2,320円 |
乗船申込書に記入を済ませて窓口に並び、乗船料を支払って乗船券をゲットしました。
往復乗船券を購入すると「往路」「復路」「領収証」の三連チケットが手渡されます。帰りまでなくさないように気をつけましょう。
乗船前にマーミヤかまぼこさんでお買い物。船内で食べるお弁当も買えます。
乗船開始は8時半からとのこと。
まだ少し時間があるので、窓口のお向かいにあるマーミヤかまぼこさんでお昼でも買っておきますかね。
マーミヤかまぼこさんは石垣島に本店を構える創業70年の老舗かまぼこ屋さんです。
かまぼこの中にじゅーしーが入っている「おにぎりかまぼこ」や、
お弁当も多数取り揃えております☺️
サーターアンダギーもあったり、
「タラシ揚げ」と呼ばれる、かまぼこ生地にニンジンとゴボウなどを混ぜて作ったひとくちサイズのかまぼこも。他にもにんにく入りやアーサ入りのタラシ揚げもあり、こちらの人気商品のようです。
麻辣入りやチーズ入りもありますね。
ちょっと小腹が空いた時やおつまみにも良さそうです😋🍻
試食もできます。
全国旅行支援の地域クーポンも使用可能。※但し、お弁当のみ使用不可
乗船開始は出港の1時間前から。8時半乗船開始、9時半出航です。
8時半になりましたので、早速乗船しましょう!
※出港20分前までには乗船手続きを済ませる必要があります。乗船は出港10分前までに。
出港5分前にはタラップが外されるのでそれ以降は乗船できません。
「今年も来たよー!」と粟国島のキャラクター、アニーちゃんの看板にご挨拶。
こちらが今日お世話になる「ニューフェリーあぐに」です。去年に引き続き3回目の乗船になります。
フェリーの前にコンテナのエリアがあります。
大きい荷物、スーツケースなどは乗船前にこちらのコンテナに預けます(無料)。
スタッフの皆さんがサポートして下さいます。コンテナにはそれぞれ番号が振られていますので、自分の荷物を格納したコンテナ番号を覚えておいて下さい。こちらは⑥番のコンテナ↓。
※あまり早く預けてしまうと他の荷物に埋もれてしまい、粟国島に到着してから自分の荷物を取り出そうと思ったら一番奥に!なんてことも。お気をつけ下さい。
ボーディングゲート入口のスタッフさんに往路の乗船券をちぎってもらって乗船します!
ニューフェリーあぐにの船内の様子
タラップを渡って乗り込むとまず船内の1階に着きます。
船内はまだまだ新しくとっても綺麗で清潔に保たれています。
案内板の写真が小さいですが、1階が雑魚寝フロア、2階が椅子のフロア、3階は甲羅干しフロア、地下1階は自動車などの格納庫になっています。
ちなみに座席は雑魚寝フロアも含め、すべて自由席。早い者勝ちです。
1階
1階を見ていきましょう。
まずは優先席の。ソファもゴロ寝エリアもあります。
真ん中通路を挟んで左側が女性専用の雑魚寝エリア。右側は男女問わず誰でも利用可能。
こちらが誰でも利用可能のエリアです。
こちらは女性専用。
女性専用エリア、誰でも利用可能エリア双方にテレビが設置されています。
コンセントもところどころに程よく設置あり。
テレビの下にもコンセント。
洗面器発見!
そうなんです、この海況、結構揺れるので船酔い対策グッズとでも言いましょうか…。
万が一の時用に常備されています。
2階
階段で2階に上がってみます。
まず最初に子供専用フロア。クッション性のあるマットが敷かれているのでお子さんも遊びやすそうです。
こちらは椅子の座席ですね。
椅子座席のエリア後方に4席のみテーブル付きの座席があります。
コンセントもしっかりありますので、パソコン作業やお仕事したい方に良いですね。
そしてテーブルの前には、ちょっと反射していて見づらいですが、ギンガメアジのトルネードの写真!🐟🌪🐟
この時期粟国島にやってくるダイバー達はこれが目当てなんです😍
今年も良いのが観れますように!
2階はデッキにもベンチがありました。
春先はここで海風を受けながら寛ぐのも良いですね。
3階
更に階段を昇って3階へ。
こちらは甲羅干しエリアとでも言いましょうか。日焼けしたい方はレジャーマットでも敷いて雑魚寝して下さいw
船内はエレベーターもあります。
多目的ルーム、救護室兼授乳室、ペットルームまであります。
女子トイレを覗いてみましょう。
トイレもピカピカですね。シャワートイレの個室が2つ。1つはベビーチェアの設置もあり。
トイレの個室内にも万が一の時用のエチケット袋が常備。
そしてびっくりしたのが、トイレに設置されていたコレ。
船酔いしたお客様用の汚物流し器なるものがありました!
『この中にお吐き下さい』との表記まで…🥺
去年乗った時こんなのあったかな?なかなかのユーザーフレンドリー😅
こちら↓は救護室兼授乳室ですね。
船内には自販機もあります。
お値段もまあまあ良心的であります。
船酔いしないためには、島到着までとにかく横になって寝るのが一番(不安な人は事前に酔い止めを!)
一通り船内を散策したら雑魚寝エリアに戻り、先ほどマーミヤかまぼこさんで購入したじゅーしー入りのおにぎりかまぼこをいただきました。食べ応えあっておいしい!
お腹も満足したので、横になって粟国島到着までとにかく寝ます。
あくまで『私の場合』ですが、事前に酔い止めを飲んで横になって寝るのが一番船酔いしない方法です。
椅子の座席は結構酔いやすいです(あくまで『私の場合』ですが)。
カーペット敷きの雑魚寝エリアはエアコンの風が当たるので身体が結構冷えます!フェリーに乗り込む時は暑くても、確実にだんだん冷えてくるので長袖、もしくは厚手の羽織もの必須です。
9時に出港したことにすら気づかないほどすぐに寝落ちし、目が覚めたら1時間経っていました。
フェリーの進行状況が確認できるモニター。ちょうど残り半分くらいです。
その後も少しデッキに出てみたりしましたが、再び雑魚寝エリアに戻り爆睡…😪
2時間が経過しようというあたりで「もうすぐ粟国島に到着します」の船内アナウンスで目が覚めました。
荷物をまとめてデッキに出てみると粟国港がもうすぐそこに!
昨年に引き続き2回目の粟国島上陸です。
粟国島は『そてつの島』とも呼ばれており、島内のマンホールにもそてつが描かれています。
粟国島のそてつが描かれたマンホール。
粟国港に着いたら、人の流れについて行きます。
乗船前に荷物を預けたコンテナたちが目の前に現れるので、自分でコンテナから荷物を取り出します。
ダイビングショップのオーナーさんファミリーがお迎えに来てくれたので、みんなで一緒に宿に向かいます。
粟国島での宿泊先は「プチホテルいさ」さん
粟国島でのステイ先は「プチホテルいさ」さん。
去年お世話になった時は外壁修繕工事中で足場に囲まれていましたが、1年ぶりに戻って来たら鮮やかなオレンジ色の建物になっていました!笑 おかげで港からもよく目立つようになりました。
優しいお母さん、お孫さんにべったりのお父さんと息子さんお二人で経営されているホテル。粟国島の宿は和室のお部屋が主流なのですが、島内で唯一ベッドで眠れるお宿です。
室内はこんな感じ。お部屋番号も去年と全く同じでした。ただいま!
シングルベッド2台、ソファ1台、テーブルと椅子が1セット。テレビもあります。
室内奥から見た景色。入口の横に洗濯物が干せるラックがあるので助かります。
各部屋トイレとバスタブ付き。アメニティが最低限のものが置かれています。歯ブラシ、タオル類、シェーバ―系は共用廊下にも置かれており、2日目以降は自分で必要なものをそこから取っていくスタイル。
ヘアドライヤーもお部屋には常備されていませんが、アメニティと同様廊下に数台置いてくれてあるので、必要な時にそこから持っていって使用後は廊下に戻すことになります。
バスルームにはボディ―ソープとリンスインシャンプーのみ設置されているため、コンディショナーは持参した方が良いですね。
窓のカーテンを開ければ、オーシャンフロントビューです!
バルコニーにロープが張られているので、ここでも洗濯物が干せます。
まとめ
今回は那覇のとまりんから粟国島へ行くために利用した「ニューフェリーあぐに」のご紹介でした。
ちょっとマニアックな島なので、利用者は島民かダイバーが多い印象でした。今後利用される方のお役に立てば幸いです。
- フェリーの出航時間の1時間前にはとまりん入りしておく方が良い
- 海況にもよるが、フェリーは結構揺れるので心配な方は事前に酔い止めを服用すべし
- 乗船申込書を記入してから乗船券購入窓口に並ぶこと!
- ランチ営業しているお店が少ないので、マーミヤかまぼこさんで少し軽食を買っておくと安心
- 船酔いしやすい方は雑魚寝エリアで寝てしまおう。但しエアコンで身体が冷えるので厚手の羽織ものを!