2020年10月に沖縄の伊平屋島に行ってきました。
「伊平屋島・・・?それ、どこにあるの??」
私も今回が初めての来島でしたが、その魅力にすっかり取り憑かれてしまいました。
今回は伊平屋島へのアクセス方法や素晴らしいビーチを含む島の雰囲気をお届けしようと思います。
目次
伊平屋島(いへやじま)ってどこにある?
沖縄が好きでよく訪れてる方でも『伊平屋島』と聞いて、すぐ「あー、あそこね」となる方はかなり少ないんじゃないでしょうか。
伊平屋島は沖縄本島の北西約40kmに位置する南北に細長い島。
緯度的には鹿児島県の与論島と同じくらいの位置にある沖縄県最北端の有人島です。
話それますが、与論島もそれはそれはすんばらしいんだす。また行きたい。
与論島に出現する幻の砂浜『百合ヶ浜』にリベンジしてきましたアクセスの悪さゆえ、全く観光地化されておらず、手付かずの自然溢れた静かな伊平屋島。
真っ青な美しいビーチに囲まれ、島民より野良猫やヤギを見かける方が多いんじゃないかと思うくらい、良い意味で『何もない』穏やかな風景が広がっています。
※こちら↓↓のお写真は、宮古島へ向かうフライト中に撮った伊平屋島。島全体がエメラルドグリーンの美しいビーチに囲まれています。
伊平屋島へのアクセス
さて、そんな伊平屋島へはどうやって行くのか?
伊平屋島には空港がありません。よってアクセス方法はフェリー一択。
沖縄本島北部にある運天港から出航している「フェリーいへや」を利用することになります。運天港⇔伊平屋島のフェリーは1日2便のみ。
運天港までのアクセス
那覇空港から運天港までは約90km。
運天港へアクセスするための交通手段は、 あたりになるかと。 そしてこちらがフェリーいへやの運行スケジュール。1日2便のみの運航。 【フェリーいへやの運航スケジュール(2022年3月現在)】 レンタカー利用であれば午前中に那覇空港入りしそのまま運天港へ向かえば、運天港15時発の第2便には乗船できますね。 私は那覇空港からリムジンバスで名護市内のホテルに向かい前泊。翌朝、名護バスターミナルからやんばる急行バスで運天港へ向かいました。この方法、オススメです。駐車場の心配無用、何より体力的に楽です。 ※やんばる急行バスはクレジットカード決済(Visa, Master Card)、電子マネー決済(Edy, WAON, nanaco, iD)にも対応しています 那覇空港から名護エリアまではバスで1時間半~1時間40分ほど、名護バスターミナルから運天港までは約1時間の道のりです。 やんばる急行バスって初めて利用しましたが、スーツケースは自分でトランクルームに入れるシステムなんですね。 名護でバスの運転手さんに「スーツケースがあるんですけど」とお伝えしたところ、「(トランクルームが)開いてるから自分で入れて」って言われました。 バスからスーツケースを自分で取り出し、運天港のターミナル内に入ります。中はこんな感じ。 ターミナル自体はこじんまりしてますが、待合スペースには充分な数のイス。 こちらは伊是名島行きの「フェリーいぜな」のチケット売り場と待合スペース。観光客というより地元の方、もしくはお仕事でお越しの方が大半を占めていた印象。 チケット売り場横には、琉球畳が敷かれた和室まであります。 こちらが伊平屋島行き「フェリーいへや」のチケット売り場。溢れ出すアナログ感!!シビれます。 こちらがフェリーいへやのチケット。大人片道2,470円、往復4,720円。 購入日から14日間有効なので、数日のみの滞在であれば往復チケットを購入しましょう。 【フェリーいへや 料金表(2022年3月現在)】 乗船開始まで時間があるので、ターミナル内のこちらのスペースで持参した朝食をいただくことに。 この日は出発時間が早く朝食を摂ることが出来なかったので、宿泊したホテルにお願いしてテイクアウト用に準備していただきました。どうもありがとうございます。 こじんまりターミナルですが、売店もあります。中に入ってみましょう。 小さいからと侮るなかれ、なかなかの充実度でした。アルコールにソフトドリンク、お菓子におつまみ。 菓子パンやお総菜パンも。 ちょっとした沖縄土産も置いてありました。 「フェリーいへや」が入港してきました! 乗船開始時間になりましたので、船内に潜入します。フェリーいへやの定員は300名。 まずは個人的に好きな雑魚寝エリア。カーペットが敷かれており、靴を脱いで寛げるスペースです。 座席エリアはこんな感じ。上の階にも同じような座席のエリアがあります。 この時期はオフピークということもあり、どこも空いてますね。 雑魚寝スペースの一角が女性専用スペースとなっています。 靴を脱いで寛げるので、伊平屋島到着までここでゴロゴロさせてもらいました。 伊平屋島が近づいてきました。見て下さい、この海の色! そこそこ揺れるので、心配な方は乗船前に酔い止めを飲んでおきましょう。 運天港を出航して1時間20分、定刻通りに伊平屋島の前泊港に到着。初上陸です!! 伊平屋島の地図。南北に細長い島です。 前泊港のターミナル内にはお土産屋さんや食堂、観光案内所などがあります。 まずは車を借りましょう。この島では車必須です。 今回お世話になったのはレンタル伊平屋さん。前日に電話で予約を入れておきました。 店舗はターミナルを出た真正面にあります。徒歩1分。 島のレンタカー屋さん!って感じの佇まいですね。これまたシビれます。 ぬるまゆ 黒モフモフ ぬるまゆ こんな状況なのに従業員さんもお客さん達もこのニャンが見えてないんじゃないかと錯覚するくらいノーリアクション・・・(‘ω’) 黒モフモフ (ニャンのかわいさに固まる) ぬるまゆ 黒モフモフ って距離感近い♬ 黒モフモフ ぬるまゆ 申込書に記入し、待っていると・・・ !!!!! もうひとり来たっ!(≧▽≦) 新人モフモフ ぬるまゆ ※この物語はフィクションですw このニャンコたちはご近所の野良ちゃんたち。店内を自由にうろついていますが、レンタル伊平屋さんに行けば必ず会えるわけではありません。「ネコおらんやん!」等のクレームは一切受け付けませんのであしからず。 もちろん配車手続きはスタッフさんが行ってくれます。 レンタカーの手配が済んだら、伊平屋島の美しいビーチを見に行きましょう! いきなりこんな景色が飛び込んできます!!これはテンション上がっちゃいますね。 レンタカー伊平屋さんから10分くらいのドライブで到着したのは、伊平屋島のメインビーチとも言える米崎海岸。ハイシーズンには観光客や村民で賑わうビーチだそうです。 この日は風が強く、水面が少し荒れた感じになっているにも関わらずこのコンディション。 砂は真っ白、サラッサラのパウダーサンド。珊瑚のかけらも落ちていました。 (近くにあるキャンプ場にトイレ、温水シャワー完備) ビーチというカテゴリーからは少し離れてしまいますが、私が伊平屋島の魅力に取りつかれるきっかけになったのが、Youtubeで見たこの野甫大橋(のほおおはし)からの景色でした。 こんな色の海が日本にあるの??しかも人がほとんどいない! そんな理由で、車を借りて一番最初に向かった場所がここでした。 地元の人らしき釣り人が数人いた程度。まぁ人がいません。 橋上から見下ろした海の様子。飛び込みたくなる色ですよね。 野甫大橋を挟んだ北側が米崎海岸、そして南側がこの「前田の浜」。 こちらもサラサラ白砂のビーチ。 奥に見えるのが野甫大橋。穏やかなビーチです。 こちらは、先ほどの前田の浜の向かいにあるビーチ。 こちらは遠浅のビーチ。岩や珊瑚がゴロゴロしていて、海水浴というより磯遊びに適していそうなビーチです。 透明度抜群!今回訪れた伊平屋島のビーチの中で、ここの海の色、透明度、砂浜の美しさに一番感動しました。 こちらもキャンプ場付近にあるので、ハイシーズンは人で賑わいそうですね。 前田の浜から車で1分くらいのところにワクワク感を煽るビーチへの入口を発見。 はい綺麗。 ここもシュノーケルに良さそうなビーチですね。 クシヌカーの浜へのワクワク感を煽る入口をスルーして、車で奥に進むと、伊平屋島の中でも更に穴場感強めのビーチに辿り着きます。 ジューマ海岸です。 沖の方に堤防のようなものがあるおかげで、風が強くても波打ち際は穏やか。 こちらのビーチも水深は浅め。もちろん、水の透明度は抜群。 砂は少し珊瑚が混ざった粗目の白砂といった感じです。 この日はお昼前に訪れたのですが、干潮の時間帯だったようで 足場はこんな感じ。 ビーチサンダルだと引っかかって歩きづらそうですね。マリンシューズ持参がオススメです。 今回2泊3日の滞在中に私が訪れたビーチは島の南側に集中していたのですが、北側にも美しいビーチがあるようです。自分だけのお気に入りビーチを探すのも楽しいですね。 ダイビングもしたので、水の中の様子も少しだけお届けします。 ボートで野甫大橋をくぐりました。 おいしそうな水の色・・・。この日のダイビングゲストは私だけでした。 はぁ・・・。癒されるこの景色♡(*’▽’) 美しいのはビーチだけではありません。島の中をドライブしたり散歩するだけでも心が洗われる景色が続きます。 小高い丸っこい山。 サトウキビ畑が続く道。 野甫大橋開通記念碑。ここから見える海の色も目を引きます。 前泊シヌグ堂と呼ばれる拝所。 伊平屋島は沖縄の離島には珍しく300メートル級の山があります。ハブもいるのでむやみに草むらに入らないようにしましょう。 この立派な松の木は、国の天然記念物にも指定されている「念頭平松」。 沖縄の二大名松のひとつとのこと。ちなみにもうひとつは久米島の「五枝の松」だそうです。 念頭平松のあるこちらの場所は平成4年に整備され、念頭平松公園となりました。 園内の芝生もよく手入れされており、ゴミひとつ落ちていませんでした。村民の憩いの場だそう。 ほんと人がいない。分かりづらいですが、遠くに道路の真ん中をのんびり歩いている黒猫がいます。のどかですね。 伊平屋島の夕暮れ。島の夕焼けってなんだか特別感ありませんか? 伊平屋に限らず、島にいる時はお天気さえ良ければ毎回虫よけスプレー持参で夕陽が見える場所を探しに行くタイプの人間です。 伊平屋島は食事が出来るお店の数がそもそも少なめ。 私が訪れたのがオフシーズンだったこともあるせいか、休業していたり、まだ営業時間中のはずなのに「ごめんね。今日はもう終わっちゃった」みたいな対応のお店もあるので、食事難民になりやすく注意が必要です。 実際に私が滞在中に食事したのはこちらの2店舗。 昼間は定食屋、夜は居酒屋になります。渋い佇まい。 港からも近いということでランチタイムは地元のお客さんで賑わっていました。 ランチの定食ラインナップ。これらすべて税込650円。安い! この島には観光客価格というものは存在しない模様。 オススメメニューのスペシャル海鮮が食べたかったのですが、来店時間が遅かったためすでに品切れ。 ということで、夜光貝の味噌炒め定食をいただきました。マカロニサラダ、もずくの酢の物、あら汁がついてきます。これで650円とは驚き。 夜光貝って初めていただいたんですが、サザエの仲間なんですってね。見た目は映えませんがごはんが進む! もずくは伊平屋島の特産品。太く歯ごたえの良い大変おいしいもずくでした。あら汁も美味! フェリー乗り場である前泊港から徒歩3分ほど。 2軒目は・・・。店名が分からない!どこにも書いてなかったんですよね。 フェリーいへやの乗り場、前泊港1階にある漁協直売店の中にある食堂です。 ちょっと画像粗めですが、海の幸推しのメニューが並んでいます。 これらのメニューもやはりリーズナブル! 店内の様子。先客は地元の人らしきおじさまのみ。 こちらがマグロ丼定食650円。もずくの酢の物とお味噌汁付き。ごちそうさまでした。 ちなみに漁協直売店の商品ラインナップはこんな感じです。島の特産品、もずくと黒糖推し。 こちらは、何度か立ち寄ったもののタイミングが合わず入店できなかったお店、お食事処みなとさん。 フェリーターミナルの2階にあります。 外からも入店できます。こちらもお昼は定食屋、夜は居酒屋として営業。 最終日、運天港に戻るためにフェリーターミナルにやってきたところランチ営業されていました。フェリーの時間待ちに利用できていいですね。 伊平屋島には5軒ほどの食料品店があります。スーパーのようなコンビニのような感じ。 私が実際訪れたのはそのうちの3店舗。 前泊スーパー。 スーパーはいさい。(なぜか昼間に撮った写真が見つからない) そして個人的に一番気に入って何度も通った島尻売店。 店名もどこに書いてあるんだか分からないくらい年季入っていますが、バスも停まるようです。 取り扱っているものはだいたいどのお店も同じ。 ただ、どのお店も規模は大きくないので、品揃えについてはさほど期待していなかったのですが(めっちゃ失礼)、お弁当をはじめ、生鮮食品、日用品、お酒、ちょっとしたお土産にできそうな島の特産品などなかなかのラインナップです! 特にお弁当がね。とにかく安い。そしておいしい。 じゅーしーのおにぎりが2個入りで150円だったり、 リュックサックに入れてたのでちょっと潰れてますが、こちらのお弁当、おにぎり、唐揚げ、焼きサバ、ハンバーグ、卵焼き、きんぴらごぼうが入ってお値段なんと250円!びっくり価格です。 お刺身もあります。 小さい店内ですが、品揃え豊富。 沖縄そばや島豆腐なんかも置いてます。 ちんびんミックスやサーターアンダギーの素も販売されていました。 なかなかの品揃えだと思いませんか?楽しくて店内を何周も徘徊。 こちらは島の特産品コーナーですね。もずくめんや黒糖のお菓子。 スーパーで調達したお弁当やお刺身を夜ごはんとして宿でいただいてました。 伊平屋島にラグジュアリーホテルはありません。ゼロです。 小さいホテルが2軒ほど。あとは民宿、民泊、古民家レンタル等。ハイシーズン中はキャンプ場にテントを張って宿泊したり、ビーチで野宿する人もおられるようですね。 伊平屋島は、日中は海や自然の中で思いっきり遊び、夜は寝るだけなので宿にはそれほど拘りがないという人向けです。 ホテルでのんびりすることがメイン!とおっしゃる方は、伊平屋島ではなく別の島に行きましょう。 今回私がお世話になったのは、素泊宿『ムーンライトテラス』さん。 伊平屋島で『む~る』という民宿を経営しておられるオーナーさんが2020年秋に新たにオープンされた素泊まり宿です。 ムーンライトテラスさんは5部屋のみ。 私は宿泊したお部屋内部はこんな感じ。8畳くらいのフローリング、ベッドが1台というシンプルな造りです。 全室ミニキッチンとユニットバス付。 ペットボトルの水やお茶、インスタントコーヒーやティーバッグなどはオーナーさんが準備して下さっています。 こちらがユニットバス。 シャワーの水圧も絶好調。新築のお部屋なので水回りもピカピカで清潔です。 ムーンライトテラスさんは基本的に素泊まり宿ですが、早めに依頼しておけば朝食・夕食、各1,000円で付けることも可能。←この事実をチェックアウト時に知る・・・( ;∀;) 早く知りたかった! 食事場所は民宿む~るさんの食堂になります。 ちょうど食事の時間にむ~るさんに他の用事でお邪魔したのですが、ボリューム満点でとってもおいしそうなお食事でした。 オーナーご夫妻もすごく素敵な方です。次回、伊平屋に行く時もこちらを利用したい!そして必ず食事も付けたいと思います! 宿泊予約の受付は電話のみ。☎0980-46-2957 む~るさんのオーナーさんに繋がりますので、「ムーンライトテラス宿泊希望で」とお伝え下さい。 ムーンライトテラスさんの詳細はまた別記事で紹介しようと思います。 来島してすぐ、レンタカー屋さんの状況を見てある程度想像はしていましたが、島の至る所にネコがいます。 でもあまり人馴れしておらず、近づくとすぐに逃げられてしまいます。 こちらはケンカ中。 こちらは島尻売店の前のニャンコのたまり場。 日差しを避けて涼んでいたニャンコ。 ヤギと奥に身を潜めているヤギ友のニャンコ。 このヤギは今回お世話になったダイビングショップの子なんですが、めちゃくちゃかわいいんです! ネコほどではないですが、島内ではヤギもよく見かけました。モシャモシャと葉っぱを食べる姿とかずっと見ていられますよね。ほんと癒されます。 まだまだ知名度低めの沖縄県最北の有人島、伊平屋島。 この島の魅力、少しは伝わりましたでしょうか。 海外旅行もしばらくは難しそうなこのご時世、国内旅行の行き先として沖縄を候補に入れておられる方も多いと思います。観光化された便利で賑やかな離島も良いですが、手付かずの自然がいっぱいの離島もなかなか良いですよ♬ 天の川もこんなに綺麗に見えます!伊平屋発 運天港着 運天港発 伊平屋着 第1便 9:00 10:20 11:00 12:20 第2便 13:00 14:20 15:00 16:20 運天港のターミナル
大人(12歳以上) 片道 2,480円 往復 4,720円 小人(6歳~12歳未満) 片道 1,240円 往復 2,360円 ターミナル内の売店
いよいよ沖縄本島と伊平屋島を結ぶ「フェリーいへや」に乗船します
フェリーいへやの船内
伊平屋島に到着!レンタカーを手配します
伊平屋島の美しいビーチ
米崎海岸
野甫大橋
前田の浜
米岬
クシヌカーの浜
ジューマ海岸
もちろん水中も美しい
自然がいっぱいの伊平屋島
伊平屋島のお食事処
海産物料理 海漁
漁協直売店内にある食堂(店名不明)
漁協直売店の店内
お食事処みなと
スーパー・コンビニ
伊平屋島の宿泊施設事情
素泊宿 ムーンライトテラス
ムーンライトテラス 宿泊料金
ムーンライトテラスでの食事について
ネコとヤギ
まとめ