突然ですが、皆さん「SeatGuru」というサイトをご存じですか?
旅好き、飛行機好きの方なら当たり前に使っていると思っていたのですが、意外とご存じない方もおられるようなので、今日はこの「SeatGuru」についてご説明しようと思います。ご存じの方は読み飛ばして下さいね。
SeatGuruって何?
飛行機を予約する際、座席の位置って気になりますよね。特に国際線フライトなど長時間飛行機に乗る場合。
同じエコノミー席でも座席によってリクライニングが使えなかったり、ギャレー(機内のキッチン)の近くでガチャガチャうるさくて眠れなかったり「こんなはずじゃなかった!」という経験がおありの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このようなことにならないよう、事前に良い席 / 悪い席などが確認できたらいいですよね。このニーズにこたえてくれるのが「SeatGuru」(シートグル)なのです。
SeatGuru(シートグル)を使ってみよう
こちらがそのSeatGuruのサイト。トリップアドバイザーが運営しているんです。
英語表記のみのページですが、使い方はいたって簡単です。
上記リンクをクリックすると、SeatGuruのトップ画面が表示されます。
試しに2018年1月22日の9:45羽田発ロンドン行のブリティッシュエアウェイズ、フライトNo.8の座席を確認してみましょう。
一番左の「Airline Name」の記載がある枠の中に「British Airways」または「BA」と入力します。入力の途中で候補が表示されますので選択します。
真ん中の「Flight #」の枠にフライトNo.の「8」を入力。その右隣りのカレンダーマークをクリックし、「2018年1月22日」を指定したら、
「FIND SEAT MAP」をクリック。
すると、入力した内容と合致するフライト情報が表示されますので「View Map」をクリック。
シートマップが表示されます。
こちらはファーストクラスがある機材なんですね。
この機材の座席構成が記載されています。
・ファースト 14席
シートピッチ78インチ=約198cm、シート幅22インチ=約56cm
・クラブワールド(ビジネスクラス)48席
シートピッチ72インチ=約184cm、シート幅20インチ=約51cm
・ワールドトラベラープラス(プレミアムエコノミー席)40席
シートピッチ38インチ=約97cm、シート幅18.5インチ=約47cm
・ワールドトラベラー(エコノミー席)122席
シートピッチ31インチ=約79cm、シート幅17.5インチ=約45cm
実際にその機材に搭乗した人が撮影した座席のお写真や機内エンターテイメントサービスの内容なども確認できます。
機体のイラストの左に並んでいる小さい数字が列の番号です。
クラブワールド(ビジネスクラス)のシートはスタッガードタイプ(ジグザグに配置)、ワールドトラベラープラスはプレミアムエコノミー席です。こうやって見ているだけでも楽しいですね。
すでにお気づきかと思いますが、座席のところどころに色が付いています。
緑色が「良い」、黄色が「注意が必要」、赤色が「悪い」と評価されている席です。
その他、CAさんの席、電源、非常口、ギャレー(キッチン)、トイレ、クローゼット、バシネット(乳児用ベッド)等の位置も確認できます。
ワールドトラベラープラスの21列はすべて緑色(良い席)と評価されていますね。
何がどう良いのかを確認したい場合は、確認したい座席にカーソルを合わせます。
21Aの座席を見てみましょう。
21Aの席にカーソルを合わせると、このように詳細が表示されます。
21Aは足元にゆとりのあるワールドトラベラープラス(プレミアムエコノミー)席。座席にはフットレストが付いてる。アームレスト(肘掛け)はトレイテーブルが収納されているため固定式、且つ(固定式アームレストの影響で)若干シート幅が狭い。離着陸時は足元に荷物を置く場所がない。
なんだかこれだけ読むと良い席なんだか悪い席なんだかビミョーではありますが、緑色の表示になっているということはきっとメリットの方が大きい席なのでしょう。
次は赤色(悪い席)の詳細を見てみましょう。
26A席。人気の非常口席ですが・・・
26Aはワールドトラベラー(エコノミー)席で、非常ドアの出っ張りにより足元のスペースに制限がある。窓がない。トイレが近いため煩わしいかも。この列はオーバーヘッドビン(頭上の収納スペース)がない。アームレストはトレイテーブルとビデオモニターが収納されているため固定式、且つ(固定式アームレストの影響で)若干シート幅が狭い。離発着時は足元に荷物を置く場所がない。
うむ。なるほど。
こうやって改めて文字に起こすとなかなかタフな環境。
一言で「非常口席」と言ってもいろいろあるんですね。
「こんなはずじゃなかった!」座席の事前確認を怠った私の失敗談
今でこそ、このような便利サイトのおかげで比較的快適な座席を確保して旅している私ですが、その昔海外で某外資系航空会社のエコノミー席をひとりで利用した際に苦い経験をしています。当時は飛行機に乗れるってだけでテンションが上がってしまっていて、座席指定も座席の事前確認もせず搭乗しました。
座席に着くと。
私の前方座席の下のスペース(つまり私の荷物を収納する場所)になんだかよく分からない金属のでっかい箱が設置されてるではないか・・・。
「うっ・・・。荷物置けない・・・どーしよ・・・」
モゾモゾしてたところ、ガタイのいいおばさまCAさんがやってきて、私の大きなリュックサックをヒョイと取り上げ、どうするのかと思いきや、無言で私のお隣り席の前方足元に強引に押し込むという荒業をやってのける・・・絶句。
お隣りさんもいらっしゃるのに・・・絶句!
当然お隣りさんにすれば、
「ぱ、ぱーどん???」
お隣り席は中国系のご夫婦だったんですが、眉間にシワを寄せてそのCAさんをにらみつけています。当然です。何の断りもなしに急にそんなことされたら、私も同じ反応になると思います。
「ちょ!ちょ!CAさん、ソコじゃなくて!別の場所に・・・」と思ったんですが、そのCAさん、
「せんきゅ!(*´▽`*)」
とお隣りご夫婦に言い残し、さっさとその場を立ち去るという暴挙に出ます。
「ええええええ????終了???ねぇ、終了?!?!」
超絶気まずい!!!
残された私の立場よ!!!
今の私ならね、すぐにその荷物をお隣りさんの足元から引き抜いて、「サーセン!」とお詫びをし、自分でオーバーヘッドビンの空いてるところを見つけて収納するということができるのですけども。
当時の私は20代前半。飛行機のルールもよく分かってないし英語もほとんどしゃべれない。冷や汗をかきながら「サーセン顔」を作って、お隣りさんに「私も被害者でして・・・(;´Д`)」的な雰囲気を醸し出してみる・・・。
するとお隣りさんはあきらめて「まあいいわ」というような素振りをしてくれたので事なきを得たのですが、この先6時間近くこの方の隣で過ごさなければならない気まずさと申し訳なさと心強さと・・・って、こんな歌ありましたね。
とにかくその経験は、気まずさと自分の前方足元にある謎の金属の箱のせいで足も伸ばせない窮屈さとで、私の飛行機旅史上不快度MAXのフライトとなってしまった訳です。
まとめ
利用する飛行機の座席が事前に確認できたら便利ですよね。
機材によって仕様が複数ある場合は若干正確性に欠けますが、窓の有無、リクライニングの不可、ギャレーやトイレが近いかどうかの確認の参考にはなると思います。ぜひ一度お試しいただき、皆さまも快適な飛行機旅を!