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ジンベエザメと一緒に泳いだ話

今回は『ジンベエザメと一緒に泳ぐ』という貴重な体験をした時のことを書こうと思います。

「なんで突然ジンベエサメ??」と困惑されると思いますが、私がジンベエザメ好きなだけです。このブログやツイッターのアイコンにもジンベエザメのイラストを使っています。

※ブログのタイトルに反して、飛行機の話は皆無ですので興味のない方は読み飛ばして下さいませ。

アイキャッチは美ら海水族館で撮ったお気に入りの写真です♪

ジンベエサメってどんな生き物?

皆さんは「ジンベエザメ」をご覧になったことはありますか?

ジンベエザメ(甚兵衛鮫、甚平鮫、英: Whale shark、 学名: Rhincodon typus)は、テンジクザメ目ジンベエザメ科に属する唯一のサメジンベイザメとも。サメや軟骨魚類としてのみならず、すべてのの中で現生最大の種である。世界中の熱帯亜熱帯温帯の表層海域に広く分布する。動きは緩慢であり、基本的には人にとって危険性の低いサメである。                          

*Wikipediaより抜粋

この記事のトップ画面にもお写真貼ってますが、美ら海水族館や海遊館の巨大な水槽の中で悠々と泳いでいるあの人たちです。大きいものになると10メートルを超える個体もいるのだそう。でも肉食ではなく主にプランクトンをエサにしていて、いたって温厚で非常に臆病な生き物と言われているという大変かわいらしいサメなのであります。

ジンベエサメに出会ってみたい

実はワタクシ、趣味でダイビングをやっています。ダイバーとしての経験はまだまだ未熟なのですが、休みが取れると国内外問わず海を求めて出かけます。

そんなダイバーが、遭遇したら最もテンションが上がるであろう生物のひとつがこのジンベエザメ。出没率が比較的高い時期、場所を狙ってダイビングを行う「ジンベエザメダイビング」なるものもあったりするのですが、それでもそう簡単に遭遇出来るものではありません。

「ジンベエザメに会いたい!」

あれこれ調べていたところ、そんな夢のような願いを叶えてくれる場所を見つけました。フィリピンのセブ南方にあるオスロブという町です。なんとこのオスロブでは、ジンベエザメと一緒に泳げるとのこと。しかも餌付けしているのでほぼ100パーセントの確率でジンベエザメに会えるというのです!!

「これは行かなきゃダメでしょ」ということで行ってきました。2015年7月の体験記です。

ジンベエザメに会うためフィリピン・セブからオスロブへ

セブで日本人に人気のリゾート地であるマクタン島からオスロブまでは約140km。

混雑状況にもよりますが、車で3時間半~4時間かかります。とにかく遠い。

今考えたら普通に海外へ行けちゃう所要時間ですね・・・。

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ローカルバスで出発します

オスロブまでの移動手段としては、タクシーで行く、ジンベエザメウオッチングツアーに申し込んで送迎してもらう、等があるのですが、私は一番安価で地元密着型であるローカルバスを利用しました。

「ジンベエザメウオッチャーの朝は早い・・・」

ではないですが、オスロブでジンベエザメに餌付けをしているのは午前中のみ。ジンベエはお昼前にはお腹いっぱいになって沖へ帰ってしまいます。ということで、オスロブ行きのローカルバスに乗るため、滞在先のホテルからタクシーでバスターミナルへ。バスターミナルに到着したのは朝5時。エアコンがキンキンに効いたバスに乗り込みオスロブへ向かいます。私はローカルバスを利用した方の口コミを事前にチェックして防寒対策をしていたので問題なかったですが、車内は本当に寒いです。しかも3時間半乗りますからね。寒さ対策をお忘れなく。(地元の人は薄着ですけど)

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車内はこんな感じ。(このお写真を撮ったのは完全に夜が明けてからですが、バスに乗り込んだ時はまだ外は真っ暗でした)

3時間半ほどかけて、夢がかなう場所オスロブに到着です。

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ジンベエザメシュノーケリングに参加

ざっくりしたレセプションデスクで「ジンベエザメシュノーケリング」のチケットを購入。私はシュノーケリングセットを持参していたので参加費1,000ペソ(約2,200円)のみ支払って、簡易更衣室で着替えます。

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ざっくりレセプション

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トイレ兼簡易更衣室

「そういや、ダイバーならダイビングでしょ?何シュノーケリング選んでんの?」

と思われた方もいらっしゃるかも知れません。ここオスロブではダイビングも出来るのですが、エサが水面に撒かれるため、ジンベエは水面近くに集まってくるんですね。そうなるとダイビングで深く潜るより、水面付近でのシュノーケリングの方がより近くでジンベエを拝めるというわけです。

着替えが終わったらトラックでオリエンテーション会場へ連行されます。

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知らないお姉さんたちと一緒に連行される

ジンベエザメシュノーケリング参加時の注意事項

オリエンテーション会場では、ジンベエザメウオッチング・シュノーケリングについての簡単な注意説明があります。注意・説明は英語のみ。日本人ガイドもいません

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  • ジンベエに触らない
  • ジンベエ1頭につき一緒に泳げるのは多くても6人まで
  • 海にゴミを捨てない(ジンベエが誤って飲み込む可能性あり)
  • ジンベエから最低4メートル以上距離を置いて泳ぐ
  • フラッシュ撮影禁止
  • 観光客用ボートからジンベエにエサを与えない

など。なお、ここの注意書きには記載されていないのですが、口頭で「日焼け止めの使用は禁止」と言われました。日焼け止めで海が汚れてジンベエザメの生息に悪影響を及ぼすとのこと。しっかり守りましょう。

いよいよ出航!

注意説明を聞き終えたらライフジャケットを着用し、5~6人で1グループとなって小さいボートに乗り込みます。(ジンベエと泳ぐときはライフジャケットを着たままでも脱いでしまってもOKです

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わわわ!!早速ジンベエ発見!!!(≧∇≦) やっと会えた!!

ちょっと分かりづらいですが、横幅が1メートルくらいある大きな口をガバッと開けて水面に撒かれたエサを食べている様子です。見た目の皮膚感はツルツル。早く一緒に泳ぎたいっ!!

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海に飛び込みますよ!

そして、いざ入水!ドボンっ

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でっ・・・でかいーーーー!!!ちょっと怖いんですけどーー!!

体長5メートル級のジンベエが4頭くらいウロウロしています!!

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水面にはプカプカ浮いてシュノーケリングしている人間たちがたくさんいるのですが、ジンベエはそんな人間どもには目もくれず、水面に撒かれるエサを求めて突進してきます。オリエンテーションで「触っちゃダメ」と強く言われていたので、こっちはぶつからないよう避けるのに必死!

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このお写真のように、ジンベエはエサとなるプランクトンやオキアミを海水と一緒に大きな口でゴォーっと吸い込んで、エサだけを体内に摂り込み、余分な海水はエラから吐き出すのだそうです。ジンベエのすぐ前をたくさんの魚が横切っていますが、間違ってもこの魚たちを吸い込んだりはしません。(いや、もしかしたらたまにうっかり吸い込むこともあるかもですが。

ジンベエ大好きな私ですが、こうやって幅1メートルの口を開けてこっちに向かって来られるとさすがにちょっと怖いものがあります。ジンベエにその気はなくても間違ってうっかり吸い込まれそうで(^^;

ジンベエのエラ、ゴイスーです。この距離感、すごい迫力っ!!

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こんなスレスレの距離感で泳いでくれるので、たまに尾びれが私の身体にバシッと当たったりもします。こっちから「触るのはダメ」ですが、向こうからぶつかって来た場合はセーフです。(ほんまかいな)

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この写真に写っているのは私ではなく、たまたま同じボートに乗っていた西洋人のお姉さん。水に入った途端、ジンベエの迫力におののいたようで「怖いーーっ!!怖すぎるよーーー!!デカいよーーー!!オーマイガーー!!」と本気で泣いてました。

一緒に来ていた彼氏さんらしき男性に説得され、泣きながらジンベエと泳いでいるお姿であります・・・。この画だとジンベエの大きさがお分かりいただけるでしょうか。

30分ほどかけてたっぷりジンベエザメウオッチングを堪能して陸に戻ってきました。

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まとめ

早朝4時半頃ホテルを出てバスに乗り、そこから揺られること3時間半。正直移動時間は長い!でも水槽越しではなく実際に海で泳いでいるジンベエザメを間近で見ることができ、さらに一緒に泳げるという経験はそうそうないと思います。

私の場合は移動料金を安くあげようとしてローカルバスを利用しましたが、宿泊先ホテルからオスロブまで送迎付きのツアーなどもたくさんありますので、興味がおありの方は、セブに行かれたらぜひジンベエザメウォッチングを体験してみて下さいね♬