今回の記事は「身内に不幸があった際の航空券やホテルのキャンセル時の対応方法」についてです。
目次
予定していた旅行の直前に身内に不幸が
今月と来月に海外旅行の予定を入れており、航空券、ホテル、鉄道の切符を予約・購入し楽しみにしていたのですが、身内に不幸があったためキャンセルせざるを得なくなってしまいました。
1年かけて計画練り練りしていた9日間の旅行が・・・_(。⊿°」∠)_
「こんな状況でもキャンセル料を支払わないといけないの?」そう思い、まずは航空券を購入した航空会社に電話で相談してみました。
結論。航空会社に電話を入れ、所定の手続きを踏めば追加料金なしでキャンセルできます!
航空券に限らず、ホテルや鉄道も同様に対応いただけました。順に説明していきますね。
航空券をキャンセル(ANAの場合)
実際に私が行った手続きです。
私は当時ANAのプラチナメンバーだったので、プラチナサービスデスクに電話で相談しました。今回の事情を話し、キャンセルしたいんですがキャンセル料かかりますか?と。
ちなみに今回キャンセルしたのは以下の3行程。
- ぬるまゆ名義 羽田-アジア往復 有償航空券(種別: W)
- ぬるまゆ名義 羽田-北米往復 特典航空券(90,000マイル)
- ぬるまゆ母名義 羽田-北米往復 有償航空券(種別: D)
*ぬるまゆ母はAMC(ANAマイレージクラブ)平会員です。
オペレーターのお姉さんのご説明によりますと、手続きとしては
◇ANAに診断書をFAXする。
亡くなったことを証明する診断書をFAXすれば、キャンセル料(払戻手数料)なしで全額返金して下さるとのことでした。
この診断書はこちらから依頼せずとも病院から発行され、医師から直接親族に手渡されるもの。葬儀や役所への手続きの際に必要になる書類です。この書類をANAへFAXしました。
*FAX番号については、オペレーターさんのご指示に従って下さい。
なお、危篤状態でのキャンセルの申し出時には通常のキャンセル料が発生するとのことでした。確かに危篤状態であることを証明できるものってないですもんね・・・。辛いところですが致し方ない。
【有償航空券の場合】
私と母が購入した有償航空券の種別ですと、本来自己都合でキャンセルした場合のキャンセル料(払戻手数料)は、国際線:一律30,000円。それが今回の手続きによりこのキャンセル料が不要。諸税含む全額が返金されます。クレジットカードで支払った場合はそのカードに返金、現金で支払った場合は申請者の指定する口座に返金されます。
なお、ANAからは
◇クレジットカードでの購入時
返金まで1-2ヵ月かかることがありますので、あらかじめご了承ください。
◇現金など上記以外での購入時
手続日より10営業日以内を目安に、ご指定の口座に返金いたします。
とのご案内メールを頂戴しており、私はクレジットカードで購入していたのですが、FAXしてから1週間も経たないうちに返金されていました。
【特典航空券の場合】
特典航空券の場合、搭乗者の都合によるキャンセルであれば3,000マイルが手数料として減算されます。今回の私のケースですと90,000マイルで航空券を購入しています。通常87,000マイルが私のANAのアカウントに返還されるところですが、これに関しても90,000マイルまるまる返還されてきました。
こちらもANAからは返還手続きに最長で2~3ヶ月かかる場合もあるとのご案内だったのですが、有償航空券の返金と同様1週間も経たないうちに90,000マイルが私のアカウントに返還されていました。
このマイルの返還でびっくりしたことがひとつ。
ANAの場合、マイルの有効期限は3年です。
私の90,000マイルの内訳はというと有効期限が残り2年、1年半・・・と様々なものが混在していました。ところが今回の手続きにより返還された90,000マイルすべての有効期限が2021年9月(つまり返還手続きを行った今月から3年後)になったのです!
この件についてはANAのオペレーターさんから手続きの流れについて説明を受けている時に聞いたのですが、「え?本当ですか?いいんですか?」と思わず二度聞きしてしまいました。
いいんですっ!!
3年後の有効期限に生まれ変わった私の90,000マイル・・・
ANAさん、ありがとうございます!
ホテルをキャンセル
今回の旅行のホテルは、幸いすべてキャンセル可能のプランで予約してあったので、お財布へのダメージはゼロでした。9日間の旅程と3日間の旅程を組んでいたのでこれらがすべてキャンセル不可プランだったらどうなっていたでしょう。
今後の参考までに、キャンセル不可のプランだった場合はどうなるのか、今回宿泊予定だったホテルのカスタマーセンターに問合せてみたところ、取消期限後の取消、事前決済のプランの取消については各ホテルの責任者の判断によるため、ホテルへ直接ご連絡下さいとのことでした。
鉄道のチケットをキャンセル
なにげにこれが一番ダメージが大きい・・・。キャンセル不可の一番安い種別の切符を買っていました。
現地鉄道会社の公式サイトに問合せ先のメールアドレスが記載されていたので、メールで不幸があり行けなくなったことを伝えると、2日後に返信が来ました。こんなに早く返信もらえるなんて予想外でしたけど。
With a copy of the death certificate or the funeral notice I can offer a refund in your case. If you can obtain the document scan and attach it to your reply or fax it to us at xxx-xxx-xxxx attn xxxxx department I will be happy to make the arrangements.
診断書もしくは訃報の案内状のコピーをスキャンして返信メールに添付するか、当社のxxxxx部門にFAX下されば返金に応じます。
しかし診断書にせよ訃報の案内にせよ、当然日本語のものしかないわけで。
私は「日本語のものしかないんですが対応してもらえるんでしょうか?」と半信半疑で診断書のコピーを返信メールに添付して送ったところ、下記のような返信が。
You are correct, I cannot read the certificate you sent. However I will trust you and have processed a full refund for the cancelled booking. I have sent an email receipt of the refund to you.
おっしゃる通り、送っていただいた日本語の診断書は読めませんが、あなたを信用してキャンセル分の全額返金手続きを行いました。返金明細書のメールも送信済みです
なんと!いいんでしょうか?!ありがとうございます!!!
切符購入時に利用したクレジットカードに返金下さるとのことでした。
その連絡メールをもらった1週間後、クレジットカードの利用明細に返金分が載ってきました。予想外に仕事が早くてびっくりしました。
ぬるまゆ
ANAにあれこれ聞いてみた
こんな機会はなかなかないので、今回の手続きに関連するいろんな質問をオペレーターさんにぶつけてみました。オペレーターさん、お忙しいところすみませんでした。
1.私はたまたま現在ANAのプラチナメンバーですが、AMC(ANAマイレージクラブ)会員(分かりやすく言うと平会員)の方でもこのような場合は同様に返金してもらえる?
1.はい。どなたでも今回の手続きを踏めばキャンセル料(払戻手数料)なしで返金しますとのこと。つまり、ダイヤモンド会員さまもAMC会員さまも、同様に対応していただけるということです。
2.AMC会員の方でも特典航空券のキャンセルは、今回のような特別な場合であれば有効期限が3年後に更新されたマイルが3,000マイル(手数料)の減算なしで返還されるの?
2.はい、こちらも有償航空券同様どなたでも同じように手続きしてくれるそうです。
3.「身内の不幸」の「身内」とはどれくらいの近親者までのことを指すの?例えば「二親等まで」等、明確な線引きはある?
3.明確な線引きはありません。但し手続きには診断書が必要ですので、ある程度近しい方でないと手続きそのものが出来ないですよね。「隣に住んでる(血縁関係のない)おじいちゃんが亡くなったから」と言ってもこのような手続きは難しいでしょう。
4.自分で勝手にキャンセル手続きを進めてしまい返金手続きも完了した後で、このような手続きを取ればキャンセル料(払戻手数料)がかからないと知りました。今から手続きを取り直せば対応してもらえますか?
4.恐れ入りますがご自分でキャンセル後の対応は致しかねるとのこと。自分で手続きを進める前に航空会社に相談しましょう。
5.このような場合、何日先のフライトまでならキャンセル可能ですか?
5.特に決まりはありません。搭乗前のフライトであれば何日先でもキャンセル対応して下さるとのことでした。
繰り返しになりますが、危篤状態でのキャンセルについては通常のキャンセル料金が発生するそうです。
*補足ですが、これらの情報は直接ANAの公式サイトから予約した航空券のキャンセル体験についてお伝えしております。航空券をツアーでお申し込みされた方は該当のツアー会社へお問合せ下さいませ。
まとめ:まずは航空会社(ホテル)に連絡。落ち着いてキャンセル手続きしよう!
楽しみにしていた旅行が突然の身内の不幸によりキャンセルせざるを得ない。辛すぎますよね・・・。出来れば遭遇したくない状況ではありますが、期せずして直面してしまうこともあるかも知れません。この記事を参考にする機会がないに越したことはありませんが、とにかく
自分でキャンセルする前にまずは電話やメールで航空会社(ホテル)に相談する!
ということだけでも頭に入れておいていただければと思います。